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難治性腰痛2例

ここ2日続けてなかなか治らない難敵の腰痛に遭遇しました。


1例目は80代男性膝に手をついてようやく立ち上がれる。横になってしまうと動くと激痛、起き上がるのに20分位かかる。起き上がってもしばらく激痛で動けない。

病院でMRIまで撮ってもらって特に異常個所はありませんとの事で痛みどめを飲むが全然効かないとの事。

この方はとにかくお腹周りが大きい。立位では骨盤が後傾し脊柱の生理的湾曲が失われている。この状態では椎間板に相当の負荷がかかる。

1回目、2回目の施術と少しは改善するが座るのにも膝に手をついて苦痛に顔をしかめておられる。

3回目の施術ですべての手を使い果たして途方に暮れてしまったが腰椎3番の横突起に触れ梃子の原理で体を前屈後屈で体重を利用して体重分の力で腰椎3、4番間を開いて前方に押し込むとすごく楽になったとの事でヒントをもらい、一気に脊椎の椎間を開く手技を行った所すっと痛みなく立てるようになる。座位の痛みも消失した。長年の負荷により脊柱の椎間関節の可動性が失われていたと思われる。

第2例目は若い女性でかなり広い範囲の腰痛、腸骨の前側まで痛いとの事、1回目は頭蓋調整を主に行い痛みは主に改善されたがテーブルに物を置く動作の痛みが少し残る。2回目に来られた時は右腰回りに激痛があるとの事。色々試してなかなか改善しなかったが右足が気になり後頚骨筋を調整したところ痛みがゼロになる。意外な所が腰痛の原因になるものです。

2例ともとても勉強になりました。まだまだ未熟です。(汗)
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昔の日本人の治癒力凄い!

本日来られた御年92歳の女性、首から上の左側だけ、全部が痛いとの事。耳から頬、首筋、頭が痛むらしい。あちこち病院に掛ったが特に異常はないとの事で痛みどめの薬が出ていたが飲み過ぎて胃が悪い。

原因として三叉神経痛など脳神経の異常も考えられるけどとりあえず見せていただく。仰向けになって頭を支えると顔が自然と右を向いてしまう。第一頸椎の左斜め上方向回旋捻じれを疑う。首は大変デリケートな箇所なのでできれば触れたくない。

そこで筋膜連鎖で足の筋膜から首を狙うが反応が全くない。座位になっていただき骨盤をチェックするとビックリするくらい左腸骨稜の方が高い。骨盤調整の後、胸椎1番から順に脊椎の調整を行う。下まで下がって来ると腰椎5番の左回旋が一番きつい。

実は腰椎5番と頸椎1番(環椎)は兄弟椎(ロベットブラザー)といって同じ方向に歪む法則があります。
この腰椎5番を正位に戻せば頸椎1番も正位に戻るかも知れない。
案の定、腰椎5番の左回旋を解消して「今、まだお顔は痛いですか?」と聞いたところ「痛くない、すごく楽になった!」と喜んでいただけました。

しかし、つくづく田舎の高齢者の治る力は強力です。高齢者でも団塊の世代より上の80代、90代の方です。
一般的に若い方は治癒力が鈍いようです。お年寄りの体は体に芯が通っているみたいにインナーマッスルが鍛えられている人が多いです。(ウチの母親だっててんかん発作で自分の大腰筋の収縮力で腰椎の圧迫骨折を起こすほど筋力が強いのです)したがって高齢者は脊椎調整で体が整いやすい感じ。若い方はアウターマッスルで体を支えているために体の外側が硬いので筋膜調整が効きやすいです。筋膜を使って骨格を整える感じ。

日本人の体も今と昔ではまるで別物なのでしょう。生活の変化ですね。足腰を鍛える事、姿勢を正す事がとても大事ですね。

てんかんはクンダリニーの上降が原因ではないか?

母のてんかんが起きる瞬間に度々立ち会っていくつかの共通するパターンがあることに気が付いた。母の場合は右大脳前方の脳梗塞による症候性てんかんで「向反反射てんかん」といって首と両目が、思い切り左側上方に捻じれて始まる。
前触れは頭の小刻みな震えから始まることが多い。てんかんは脳の電気信号の暴走ということらしいがエネルギーが一定の限度を超えると発火してしまうようだ。

体の震えから見るとどうもエネルギーが下から上がってくるような感じを受ける。脳神経系は脳からせき髄が仙骨まで中枢を形成している。電気信号をエネルギーとしてとらえた場合クンダリニーが暴走して上向して脳に流れ込むのではないかと気が付いた。そこでためしに頭ががくがく震え始めてなんかヤバそうだなというときに背骨に沿って仙骨方面に「シャッ、シャッ」と数回撫で下ろしてみた。
(イメージで仙骨の先から宇宙空間へ邪気を飛ばす感じの意念を持ちながら。)
そうすると必ず震えがとまり瞳に落ち着きが戻る事に気が付いた。

もちろん服薬は続けながらこれを続けてみて以後てんかんが起きないのであればこの仮説は正しいのかも知れない。
希望を持とう。

市内の病院へ出張整体へ

今日は日曜日、母親をデイサービスに見送ってから先日からご予約いただいている市内の病院長の奥様の整体に出かけました。この山奥から1時間以上かかるのでお断りしたかったのですが何とか見て欲しいとの事で家を空けられる日曜日ならという事でお受けしました。

しかし、病院に整体に行くというのはなんか緊張しますね。(笑)病院に着くと当然病院は閉まっていますのでお隣のご自宅に・・・いや~さすがに豪邸です(汗)

で玄関に入るとなんと3人がお出迎え。70代位の女性二人と60~70代の男性がお一人・・・(ひょっとして男性の方は病院長?)とかなりビビる私。話しているうちに院長夫人とその姉、院長夫人のいとこの男性とわかりホットしました。今日のメインは院長夫人だが後のお二人も見て欲しいとの事でした。

院長夫人はとにかく首が前に引っ張られて辛いとの事で表情もとてもお辛そうでした。整形外科に通っているが全然良くならず数日後に国病でMRIの検査を受けられるとの事。

見て行くととにかく猫背が強い。背中が前湾して首が前に突き出して後頭骨と頸椎1番が噛んでいる状態です。そして側弯症もあります。その証拠に坐骨の左側が高い。でこの姿勢を作り出した元が趣味の刺繍ではないかと推測。ご本人はそれほどではないとおっしゃってますがかなり没頭されてきたはず。左手前腕のねじれがとても強いです。連動して左足の内旋ねじれも強いです。

原因がわかれば後はそのねじれを戻し、脊柱の生理的湾曲を作ればいいだけ。上部胸椎を良い形にすると今度はお腹を突き出す格好に・・・(なかなか1回でというのは難しいですね。)上部頸椎と下部腰椎のつまりを解放し姿勢を作る。

頭が大きくなって頭蓋内にストレスがたまっている感じ。脳せき髄液を下方に流す手技を行い、首の可動域を改善させる手技を行う。また胃が右腸骨付近に下がっているので長尾ヒーリングの言霊療法で上部に上げる。

次に奥様のいとこの男性、階段を掃除して上がって行くと腰がとても痛いとの事。体を動かしての検査では腰痛なし。でうつ伏せになってもらうと肩甲骨が左右で全く形が違う。「何かスポーツされてましたか?」と聞くと剣道を何十年もされ、特に左手の片手面を磨き上げて来られたそう。10キロの鉄の棒を振って古タイヤを叩いて鍛えていたので近所では有名人だったそうです(汗)江戸時代ならおそらく一角の剣客であられたでしょう(笑)

そりゃ、背中の形も変わりますよねという事で肩甲骨を修正、家の階段でいつものような痛みが出るか試してもらうもあっさりと痛みが消えていました。

で先ほどの奥様のお具合をお聞きすると「とっても楽になりました。」との事で先ほどの能面のようなお顔に血色が戻りとても表情が明るくなられました。お姉様も「さっきと全然姿勢が伸びて違うよ。」とおっしゃっておられました。

最後にお姉様の番です。少し前に足が急に立たなくなりしばらく入院されたとの事。病院で検査するも原因わからず、いつの間にか自然に治ったとの事でした。うつ伏せになって背骨骨盤を検査するとやはり背骨が側彎があり、坐骨の左が高い。にも拘わらず左足が短下肢になっている。長尾ヒーリングで瞬間骨盤矯正。左短下肢解消。頭蓋骨も長尾ヒーリングを行う。

突然歩けなくなった原因はわかりませんがおそらく側彎がきつくなってせき髄の促通が悪くなったのでは??と思いましたがお医者様のご自宅でそのような所見を述べるのは遠慮いたしました。

お姉様も「体がとてもラク~♪」と喜んでいただけました。

怖いしつもん

我々施術家の一番されて困る質問は「私のこの症状は治りますか?」っていう質問です。初めてお電話でお問い合わせされてご自分の症状の状態と、どこに行っても治らないというお話をされます。で、いきなり先生の所で治りますか?です。(汗)

これは2つの意味で困ります。まず第一はわれわれ民間治療家は法律上、治療してはいけません。「治ります」は禁句です。しかし治さない=痛いままでお返ししたのでは商売になりませんので必死になって痛みを何とかする努力はします(笑)。

第二に困るのは整体師は体の大工みたいなもので曲がったものやずれたものを力学的に理想的な状態に戻してあげることによって結果的に痛みが無くなるという現象は起こります。だからお電話で大まかな症状を説明されても実際にお体を拝見しないと何とも言えません。

たとえば腰が痛いといってもその原因がどこにあるのかは検査しないとわからない。手首のズレを矯正することによって腰の痛みが消えることもあるし、肘の調整で膝の痛みが消えたりします。脊椎のねじれを調整することも必要なら、頭蓋内に滞留した脳せき髄液を下方に流す必要がある方もおられます。

ただし、痛みが消えた=治ったのではありません。同じような日常生活のくせを治さない限りまたぶり返します。
だから整体師のゴッドハンドによって治すというのは基本的にありえません。ご自身の努力がとても大事です。

しかし、「治りますか?」電話でお尋ねになるお客様のお気持ちは理解できます。おそらくもう嫌と言うほど医療機関や整骨院・鍼灸・整体などを転々とされても変化がない・・・「また、だめだった・・・」もうあんながっかりする気持ちは味わいたくないお気持ちはとても理解できます。

私は果たしてそのような方にお役に立てる人間であるのかどうか、毎回お電話で自問自答悶絶しております。
プロフィール

やす

Author:やす
岩国市の山奥でのんびりと整体師をしております。
うお座B型でこち亀の両さんとおんなじです。
でも両さんほど波乱万丈ではありませんが・・・

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